飛行機に乗って旅行する時、僕は貧乏性なのでピーチやジェットスターなどのLCC(ローコストキャリア)しか利用しません。
海外に行く時など、フライト時間が長くなる時は流石にLCCはきついので、ANAやJALなどのFSC(フルサービスキャリア)を利用するのですが、その時は必ずマイルでもらった特典航空券です。
自腹でFSCに乗るのは稀と言いますか、他に移動の選択肢が無い時の最終手段と思っているので、日々マイルが貯まるように工夫して生活しています。
フライトマイル
マイルを貯める方法として真っ先に思いつくのが、飛行機に乗った時にもらえるフライトマイルでしょう。
フライトマイルは距離と予約したシートのクラスによって決まり、例えば羽田からシンガポールまでは片道3,312マイルで、予約したシートクラスがファーストクラスなら積算率150%で4,500マイルくらい、ビジネスクラスなら100%で3,300マイルくらい、安いエコノミークラスなら30%で1,000マイルくらい貯まります。
安いエコノミークラスでもシンガポールまでの直行便は往復5~6万円するので、フライトマイルだけで特典航空券がもらえるくらいマイルを貯めるのは大変と言いますか、かなりお金がかかります。
そもそも自腹でANAやJALに乗らないのでフライトマイルは一切貯まりません。
(特典航空券で乗ってもフライトマイルは貯まりません(ライフタイムマイルは貯まります))
どうやって貯めてるかと言うと、クレジットカード決済のポイント還元とポイントサイトの利用です。
マイルの価値
クレジットカード決済とポイントサイトの利用で貯めろと言われても、マイルの価値を理解していなかったらモチベーションなど湧かないと思いますので、まずはそれを知ることから始めましょう。
クレジットカード、例えば楽天カードをショッピングなどで利用した場合、100円につき1楽天ポイントの還元があり、それをそのまま楽天市場で利用したり、Edyに交換してコンビニなどで利用すると、1ポイントは1円の価値にしかなりません。
しかしマイルに変えた場合は1円以上の価値になることがあります。
楽天ポイントは2ポイントを1ANAマイルに交換することができ、100円の利用分で0.5ANAマイルが手に入ります。
ANAマイルを楽天スーパーポイントに変える人っているのだろうか?
次に考えるのはANAマイルの価値で、国内線の場合、羽田と新千歳の往復航空券が15,000マイルでもらえるので、1マイルあたり1.5円~2円くらいの価値になります。
(羽田から新千歳までの往復航空券は25,000円~35,000円くらい)
これだとポイントをマイルに変えている旨味は無いと言うか、ちょっと損をしてしまっています。
次に国際線の場合を考えます。
僕が良く行っていたシンガポールまでのエコノミークラスの特典航空券は30,000マイルでもらえるのに対し、直行便の価格は5~6万円くらいなので、1マイルの価値は約2円になり、国内線の特典航空券をもらうよりはお得ですが、そこまで旨味はありません。
しかし、エコノミークラスでは無くビジネスクラスの特典航空券をもらうと状況がかなり変わってきます。
東京からシンガポールまでのビジネスクラス特典航空券は60,000マイル、エコノミークラスの2倍のマイル数で貰うことができるのに対し、普通に航空券を購入すると20~25万円くらいと4~5倍の値段となります。
つまり1マイルの価値は4円くらいになるので、楽天ポイントをそのまま使うよりもマイルに交換した方が2倍の価値を持つことになります。
ビジネスクラスの機内食
ビジネスクラスの快適さに慣れると、シンガポールまでのエコノミーの7時間はかなりきつくなります。
国内線でLCC90分は耐えられますが、国際線エコノミーの7時間は出来ればもう乗りたくないです。
1マイルの価値はシートクラスのアップだけではなく、飛行距離が延びることでも上昇します。
例えばフランクフルトまでの場合、エコノミークラスの10~15万円の航空券が55,000マイルでもらえ(1マイルの価値は2~3円)、ビジネスクラスの45万円くらいの航空券が90,000マイルでもらえ(1マイルの価値は約5円)、ファーストクラスの130万円くらいの航空券が165,000マイルでもらえます(1マイルの価値は約8円)。
1マイルの価値を8円で計算した場合、楽天カードで100円の買い物をすると、4円分のポイントが還元されてることになるので、普段の生活の中でクレジットカードを使わないのは損になると思います。
ファーストクラスでヨーロッパに行くことはなかなか無いと思いますので、東南アジアまでのビジネスクラスの1マイル4円の価値で計算するのが無難だと思いますが。
とりあえず言いたいのは、どんなポイントでもマイルに交換できるならマイルに交換するのが得で、ポイントを得る機会があるならポイントをしっかりもらいに行った方が良いと言うことです。
海外旅行が好きじゃない人にはどうでも良い話なのですが・・・。
※追記1
2018年3月にACLで北京まで行って来た時にANAビジネスクラスを利用したのですが、その時のマイル価値は4.05円でした。
エコノミーの特典航空券はビジネスクラスの半分の20,000マイルでもらえるのですが、その場合は2.075円とマイル価値が半減してしまいます。
羽田から北京までだとフライト時間が短いのでエコノミーでも十分なのですが、マイル価値がこれだけ違ってくるとビジネスクラスを利用したくなります。
※追記2
ビジネスクラスの必要マイル数が2024年4月18日以降発券の場合2割~3割くらい増しで必要になりました。
航空券の値段も上昇しているので仕方ないかもしれませんが。
※追記3
楽天ポイントをANAマイルに交換するサービスが中止されてしまいました。
他のポイント、例えばTポイントやTOKYUポイントなどをANAマイルに交換する時のレートは楽天ポイントと同じく2ポイント⇒1ANAマイルなので、マイルを使う時は今後も1マイル2円以上を目指していきたいと思います。

クレジットカード選び
楽天カードを例にして説明してきましたが、クレジットカード選びも重要になります。
重要とは言ってもANAカード一択なので悩む必要はありません。
クレジットカードを年間どれくらい利用するかによって一般カードかゴールドカードかプラチナカードのどれにするかを決めれば良いだけです。
ついでに、JALマイルは積極的に貯める必要はありません。
ANAマイルに比べて貯めにくいだけでなく、スターアライアンスに比べてワンワールドの加盟航空会社は少ないので、国際線の特典航空券がもらいにくくなってます。
ANAカードの中で最強なのはANAダイナースプレミアムカードで、100円の利用につき1.5マイル貯まります。
1マイル4円の価値があると考えた場合、還元率が6%になる恐ろしいクレジットカードです。
しかし年会費が170,500円なので、元を取るのに何百万円もショッピングなどで利用しないといけないので、庶民には保有が許されません。
庶民が持つカードとして最適だと思うのはANAゴールドカードです。
年会費(15,400円)とマイル還元率(100円の利用につき1マイル)のバランスを考えた時にちょうど良いでしょう。
それ程クレジットカードを使わないからゴールドカードではなく一般カードの方が良いかもと思う人がいるかもしれませんが、普段の決済を現金派からキャッシュレス派に変えれば年会費の元は余裕で取れると思います
普段の決済をどうしてもクレジットカードにしたくない人はマイルを貯めるのを止めておきましょう
フライトマイルをスカイコインに変えて航空券を買う時の足しにしておくくらいがちょうど良いと思います
ポイントサイト
ポイントサイトと言うのは、何かwebで買い物をする時、例えば楽天やアマゾンで買い物する時に、そのサイトを経由させるとポイントがさらに上乗せして獲得できるサービスです。
詳しくは僕が使っているポイントサイトのECナビにアクセスしてみて下さい。
・ECナビ
https://ecnavi.jp/
数多あるポイントサイトの中からECナビを選んだ理由ですが、運営がCARTA HOLDINGS(3688)と言う一部上場企業だからです。
ポイントサイトの運営って胡散臭い会社が多いので、信頼できる企業を選ぶのはとてもとても重要になります。
あと、ポイントサイトで貯めたポイントをANAマイルに交換するにはPeXか.moneyのどちらかのポイント交換サイトを経由させないといけないのですが、PeXの運営がECナビと同じCARTA HOLDINGSなので、提携が解除されたりする恐れが無いことも安心です。
(.moneyを運営するサイバーエージェント(4751)はポイントサイトを運営していません)
ポイントサイトでする事
ポイントサイトで誰もがするべき事はクレジットカードの発行、楽天やアマゾンで買い物する時に必ず経由させる、ホテルを予約する時にも必ず経由させる、暇な時にアプリをダウンロードするです。
アマゾンで買い物する時にECナビを経由させるとECナビポイントを0.5%以上もらえます。
(ファッションなどの分野は4.0%も還元されます)
例えば10,000円の靴をアマゾンで買った場合、400円分のECナビポイントが還元され、それはPeXを経由させて120ANAマイルに交換することができます。
(PeXは通常100円分のポイントを30ANAマイルに交換していますが、期間限定キャンペーンなどで50ANAマイルに増量されたりもします)
さらに支払いをANAゴールドカードですれば100ANAマイルも貯まるので、1マイル4円で計算すれば還元率はなんと8.8%です。
220ANAマイルなんて大したことないと思うかもしれませんが、アマゾンで買い物をする時だけでなく、楽天で買い物する時、楽天トラベルでホテル予約する時などもきちんと経由させれば年間ではかなり貯まります。
とは言え、クレジットカードを作る時のインパクトに比べれば弱いですが…。
ANA JCB ゴールドカードをECナビ経由で申し込むと5,000円分のECナビポイントが還元され、それは1,500ANAマイルに交換されます。
さらにカード発行ボーナスマイルが2000ANAマイルもらえますので、カードに入会するだけで3,500マイルもたまります。
これを悪用(?)して、年会費無料のクレジットカードにどんどん審査を申し込む人がいますが、僕はそれをおススメしません。
ひとりの人が作れるクレジットカードの枚数(与信枠)は有限なので、ポイント欲しさにたくさん作ってしまうと、いざ欲しいカードが出て来たときに審査に落ちてしまう可能性が上がるからです。
・ECナビ
https://ecnavi.jp/
・PeX
https://pex.jp/
クレジットカードで税金を支払う
僕が住んでいる場所では所得税、予定納税、個人事業税、消費税、消費税中間申告、国民年金をクレジットカードで納付できるので(国民健康保険と住民税は対応していない)、手数料が掛かってしまったとしても銀行で支払ったりはしていません。
(都税は10,000円の支払いにつき73円、国税は10,000円の支払いにつき82円の支払い手数料が掛かります)
例えば100,000円の国税をANAゴールドカード支払った場合、820円余計に支払う代わりに1,000ANAマイルもらうことができます。
ANAマイルの価値を4円と考えると、4,000円を820円で買ったことになるわけですから、クレジットカードで支払わない方が損になります。
マイルにすぐ交換しない!
マイルには有効期限がありますが、ECナビポイントやPeX通帳には有効期限はありませんので、必要になるまで獲得したECナビポイントはECナビかPeX内にプールしておく様にしましょう。
ポイントをマイルに交換するのに2営業日かかりますが、そんなのは問題にならないと思います。
ANA Pocket
ANA Pocketと言うアプリを利用すると月に50ANAマイルくらいは貯められそうです。
塵も積もればですね。
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